森山’s Honey Bucket 54
 2001年11月18日未明、僕は感動に酔っていた。
 雨のように降る流星…いわゆる流星雨を目の当たりにしたのだ。
 藤原学園の専任や助手の有志チームにうちの家族を合流させてもらい、
アットホームな「流星ツアー」が始まった。
アットホームな「流星ツアー」が始まった。
 尼崎臨海部→岸和田港→りんくうタウンと、雲のない空を求めて高速湾岸線を直走った。
 最後に辿り着いたのは、和泉葛城山のふもと、工場かニュータウンかの造成地のようなところだった。
明かり一つない、不気味だけれど流星観測にはもってこいの場所。
何より我々をしつこく追い回してきた雲がどこかへ消えていた。
明かり一つない、不気味だけれど流星観測にはもってこいの場所。
何より我々をしつこく追い回してきた雲がどこかへ消えていた。
 肌を刺す寒さ。
凍える両手を擦りながら。
足の裏を襲う大地の冷たさに地団駄を踏みながら。
それでも片時も怠らず天を仰ぎ続けた。
空を見ない瞬間があるのが惜しくてたまらなかった。
凍える両手を擦りながら。
足の裏を襲う大地の冷たさに地団駄を踏みながら。
それでも片時も怠らず天を仰ぎ続けた。
空を見ない瞬間があるのが惜しくてたまらなかった。
 それほどに、その夜の流れ星は素敵だった。
 火球を伴う流星
 流星痕がくっきり残った星
 滞空時間が長く、尾を引いたように流れた星
 一つの視野に複数個の流星が同時に飛び交う、夢のような光景だった。
 あれからもう10年…
 機会を見つけては空に目を凝らすが、あんな体験を味わうチャンスは得ていない。
おそらくはこれからも難しいだろう。
おそらくはこれからも難しいだろう。
 当時まだ小学校の高・中学年だった息子・娘にあの体験をさせてやれたことは、親としてとても誇らしい。
きっと大人よりもっともっと大きな感動を瞼と心に焼き付けたはずだ。
 
きっと大人よりもっともっと大きな感動を瞼と心に焼き付けたはずだ。
 ちょっぴり心の財産を増やそうとしているのだろう、
今夜も娘あゆみは「しし座流星群」観測に出掛けている。
今夜も娘あゆみは「しし座流星群」観測に出掛けている。
 午前2時半、まだ帰って来ん…
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