ワクワクの土曜日担当、池畑ことあっくんです☆
本日も僕のヒトリゴトにお付き合い下さい♪
「世の中でもっとも偉大な知恵・知識とは何だろう?」
これはとある国の物語。
その国には大変なまけものの王様がいました。
けれども彼は王様なので、望んだものは全て手に入ります。
「美味しいご飯が食べたい。」「格好いい服が欲しい。」
そう言えば、すべて家来が王様のもとに持ってきてくれました。
でも、王様はどれだけ物を手にいれても全く幸せではありません。
ある日、王様は家来たちを集めてたずねます。
「人間が手に入れるモノの中で最高のモノは何だ?」
一人の家来が答えました。
「それは”知恵”でございます。王様。」
「ほう、”知恵”か。それはどうすれば手に入るのだ?」
「”知恵”は苦しみを経ることによって手に入るのです。」
なまけものの王様はさらにたずねます。
「”知恵”というのはどこで見つけることができるのだ!?」
「”知恵”は本の中にございます。」
そう家来が答えると王様は家来たちに次のように命じました。
「この国にある全ての本を買ってこい!俺は”知恵”を手に入れるのだ!」
間もなく、数千冊にものぼる本が王様のもとに届けられました。
そして家来が言います。
「この本の中にたくさんの”知恵”が詰まっています。さぁ、読んで下さい。」
しかし、そこはさすがなまけものの王様です。
「たしかに俺にはこの本を読むだけの時間は十分にある。だが、俺はそんなことをしたくない。お前がこれらの本を全て読み、そこにある”知恵”だけを俺に教えるんだ。」
数十年後。
命じられた家来は数千冊の本に書かれていた”知恵”を五冊の本にまとめることができました。
家来は早速その本をもち王様のもとに向かいます。
「王様!たいへんな時間がかかりましたが、世界中の全ての”知恵”がこの五冊の本にまとめられています。さぁ読んで下さい。」
しかし、王様の口からでた言葉は、
「多い!多すぎる!!」
で、全く読もうとしません。
それからさらに数年の年月を費やし、家来は一冊の本に”知恵”を要約しました。
さすがのなまけももの王様も一冊の本ならば読んでくれそうです。
そう思い、家来が王様に本を届けにいくと、予想外の言葉が王様から返ってきたのでした。
「まだ多すぎる。俺は一冊も本を読みたくはない。”知恵”を一文にまとめてこい。それなら読んでやる。」
さらに数年間の年月が流れました。
その家来は一枚の紙を持って王様のもとを訪れます。
そう、その紙には全世界の”知恵”の結晶である一文が書かれているのです。
家来が王様に紙を手渡すと、王様はゆっくりと紙を開きました。
そこに書かれていたのは…
長くなったのでまた来週。
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