●むこう向きのおっとせい その97
10.11日と実験学校の特別会があった。
今回は「燃焼スペシャル」ということで、
ドライアイスの還元実験・花火作り(炎色反応)・フラッシュペーパー・粉塵爆発
と様々な燃える実験にチャレンジした。
中には中学レベルの高度な実験もあったが、子どもたちはしっかりと取り組み、
理屈もよく考えた。
私は、「花火」と「面白く燃える紙」の実験を担当。
特にフラッシュペーパーは一瞬に燃えて、影も形もなくなるのが面白く、
子どもたちは大興奮だった。
今回の夜ごはんは、いつもならすき焼きなのだが、「燃焼スペシャル」なので、BBQ。
第4宿舎の前に会場を設定して、みんなで楽しく食事。
爽やかな風を受け、時には星を眺め、心地よい時間だった。
入浴後は、ひと足早く「お月見」
月のクレーターの観測をしたあとで、お団子食べた。
月は本当に綺麗だった。
朝の釣りは、風が強く、波が荒かったので、釣り場を変更。
釣果はいまいちだったが、大物もまじり、子どもたちは楽しんでいた。
次回は今までの「うき釣り」から「リール使った釣り」に変更し、
新たな釣りに挑戦する。
みんなが釣りをしているときに、釣りには全く関心を示さず、
別行動をしている女の子がいた。
最初は「みんなと一緒にやろうよ。」と言ってたのだが、我関せず。
一人海の中を覗いては、何かを採っている。
しばらくほっておくと
「先生、『カメノテ』が採れた!」と叫んでいる。
見てみると群生しているはずの「カメノテ」の大きなのが、
ひとつだけ岩についているのを持ってきた。
「カメノテ」にも一人(?)外れているのが居るんだと思って、
なんだかおかしかった。
釣り終了後、彼女が夢中になって覗いていた岩場を見てみると
綺麗な水の中に、別の世界が開けていた。
「なるほどこういうことか」と妙に納得してしまった。
同じ場所、空間にいても、自分には見えない喜びを見つけている人がいる。
当たり前のことなのだろうが、一つ改めて教えられた瞬間だった。
これからも、子どもたちの感性を見落とさぬよう、付き合っていかねば。
ではまた。
(BBQ会場です)