●釣り
子どもの頃、我が家は世間からかけ離れたところがあった。
みんなが当たり前に楽しくやっているものが、我が家にはなかったのだ。
たとえばテレビ。
たいていの家庭にテレビがある時代になっても、我がヒゲ先生は世俗的なものはいらないとばかりに、
頑なにテレビを買わなかった。
頑なにテレビを買わなかった。
テレビを見たい可哀想な我々兄弟はどのようにしていたかというと、
ご近所のお家にテレビを見せてもらいに行っていたのである。
ご近所のお家にテレビを見せてもらいに行っていたのである。
「おばちゃん、テレビ見せて」と相手が食事時であろうがお構いなしに乱入。
今から考えればほんと、はた迷惑な話である。
今から考えればほんと、はた迷惑な話である。
そんな調子だから、学校でみんなが話題にする、野球やボーリングなどの話にも全くついていけず、
結構寂しい思いはした。
結構寂しい思いはした。
そんな家庭だから、釣りをする機会など全くなかった。
一度は釣りをしてみたいと思っていたのだが、どうしていいものやら全く見当もつかず、
気持ちだけはあっても、釣りをする機会には随分長い間恵まれなかった。
気持ちだけはあっても、釣りをする機会には随分長い間恵まれなかった。
そしてそんな中、釣りをする初めてのチャンスが訪れた。
職員で小豆島に行った時、林先生が釣りができるということで、やってみることになったのである。
林先生から、リールの扱い方、餌の付け方、竿の振り方のレクチャーを受け、初めての投げ釣りに挑戦。
投げた後ゆっくり竿を引いてくると、なんとリールを回すわたくしの手に、ぶるぶるという手ごたえ。
なんという心地よいふるえなんだろう。念願が叶った一瞬だった。
今でもあの時の手ごたえは残っている。
投げた後ゆっくり竿を引いてくると、なんとリールを回すわたくしの手に、ぶるぶるという手ごたえ。
なんという心地よいふるえなんだろう。念願が叶った一瞬だった。
今でもあの時の手ごたえは残っている。
それ以来、釣りは自分の中で大変魅力あるものの一つになっている。
大好きな海を前にして、魚との駆け引きを楽しみ、穏やかに流れる時に身を任す。
なかなか行く機会は少ないが、趣味の一つとして大事にし、
子どもたちにもこの楽しさを味わうチャンスを出来るだけ作っていきたいと思っている。
(リールには不思議な魅力がある)
ではまた。
なかなか行く機会は少ないが、趣味の一つとして大事にし、
子どもたちにもこの楽しさを味わうチャンスを出来るだけ作っていきたいと思っている。
(リールには不思議な魅力がある)
ではまた。
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