●最後の実験
先日中3生と最後の実験をした。
実験内容はドライアイスを使った二酸化炭素の還元。
ドライアイスに穴をあけ、還元剤のマグネシウムをいれ、マグネシウムリボンで点火する。
まばゆい光を発してマグネシウムが燃焼し、後に炭素が残る。
高度な理屈とともに、ドライアイスがしばらく幻想的な光りに包まれる、
非常に美しい実験でもある。
子どもたちはその様子を携帯で録画する。(我々の時代ではSFの世界だ)
たくさんの実験を経験してきた学園での理科実験もこれが最後となる。
小学校の時から通ってくれた生徒とは5年から6年という長い年月、時間を共有してきた。
無邪気にいろんなことに反応していた時期から、少々生意気になる時期まで
心身ともに目覚ましく変化するこの時期をともに歩んできた。
さまざまな思い出が去来する。
これから彼らがどのような人生を歩んでいくのか、もう間近で見ていることはできないが、
この学園で体験したことを心の糧として、力強く生きてほしいと願う。そして自分はいつでも彼らの味方でありたいと思う。
うーん。どうもこの時期は感傷的になっていけない。
何年(ん?何十年か)たっても慣れるということがない。
しかしながらこういう気持ちを毎年味わうことが出来るということは、ある意味幸せなことだ。やはり素敵な仕事だとつくづく思う。なんて今は冷静に書いているが、卒業式で彼らとの別れが来るとまたぐちゃぐちゃになるのだろうね。
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