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2024/12/26 16:20 |
慣性の法則
●むこう向きのおっとせい その46

慣性の法則とは
物体に外部から力がはたらかないとき、または、はたらいていてもその合力が0であるとき、静止している物体は静止し続け、運動している物体はそのまま等速度運動(等速直線運動)を続ける。
 
 
と中3理科で習う物理の法則である。
 
 
この慣性の法則を身をもって体験した事がある。

小学校の4年生ぐらいだった思うのだが、父親と単車で出かけた時の事である。

季節は初夏。

 後部座席に座っていた私は、心地よい風に吹かれ、
移りゆく景色を見ながら気分は爽快であった。
 
スピードがだんだん遅くなってきた時に、私は何気なく地面を見た。
すると地面はどんどん後ろに流れていく。
まるで地面のほうが走っているような錯覚にとらわれた。
 
それが面白くてしばらく眺めていた。
そしてスピードが随分遅くなったときに、
 
「飛び降りてみよう。」と突然思ったのだ。
 
飛び降りたら、すっくと立っていると自分ではイメージしていた。
 
そして飛んだ。
 
結果は悲惨だった。
 
慣性で前に向かっている私の体は、そのまま前のめりに、地面にたたきつけられたのである。
 
顔面および、膝は血だらけになった。
 
しかし子どもが飛び降りるなんて予想もしていない父親は、息子の惨状に気づかずそのまま走り続けた。
 
自分の予想が違っていたのと、血だらけのWショックの私は、走りゆく父親の単車の後を、泣きながら追いかけた。
 
それを見ていたトラックの運転手さんが父親を追いかけて、「お前の息子が落ちとる。」と教えてくれて、ようやく父親は息子の非常事態に気づいたのである。
 
 
なぜ飛んだのか、今でも謎だ。
 
 
そんな息子を見て笑っていた、若き日の父親との貴重な思い出である。
 
 
ではまた。

(昨日我が家から見た夕焼けです)
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2010/09/13 11:19 | Comments(0) | TrackBack() | むこう向きのおっとせい・・・真也のブツブツ

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