●むこう向きのおっとせい その49
早くに寝たわけではないのに、
早くに寝たわけではないのに、
昨日はなぜか朝早くに目覚めてしまった。
テニスがあるとか、釣りに行くとか好きな事をする時には、
前日どんなに遅くなっても、すっきり目覚めるのだが、
昨日は日曜日ではあったが仕事だった。
にもかかわらず、早くに目覚めた。
自分でもよく分からないが、どうも仕事が楽しみだったようだ。
しばらくぼうとしたあと、窓から外を見ると東の空が朝焼けに包まれ、
雲が何とも言えない色合いで、とても美しかった。
「やるべき事」をこなす事に、気持ちも時間も一杯になって、余裕のない事が多々ある。
自分がそんな状況だなと思った時には、最近意識的に雲を見るようにしている。
雲は当然の事ながら一つとして同じものはないし、刻々とその姿を変えていく。
そんな雲をひと時眺めていると、何か我に返る気がするのだ。
時間がもっとゆっくりと流れ、風はもっと穏やかで、音楽が心を揺さぶった。
昔は当たり前だった感覚が蘇る気がするのだ。
自分は誰で、どこへ行こうとしているのか、
雲を眺めることで、時に確かめていきたいと思う。
ではまた。
PR
トラックバック
トラックバックURL: