森山’s Honey Bucket 32
夏至に向かうこの時期の夕方の空が好きです。
夏至に向かうこの時期の夕方の空が好きです。
この季節の暮れ方の空気に包まれることも好きです。
その理由は……
まだ子どもが小さい頃から、ほんの1~2年前まで、我が家では毎年この時期に
「ホタル」を観賞しに出かけてきました。
子どもが高校生~大学生にもなると、家族皆の都合を調整し合うのがたいへんになりました。
しかし、できるかぎりそろって出かけ、「ホタル」に会ってきました。
しかし、できるかぎりそろって出かけ、「ホタル」に会ってきました。
草丈を伸ばし始めた稲を揺らして涼やかに風が流れ、宵の空が美しい色に染まります。
辺りが何とも平和でかつ豊かな空気に包まれます。田舎のいいにおいがします。
カエルの合唱も風景にピッタリ。
やがてゆっくりとやさしく闇が近づき、川面が土手の草と見分けられなくなるころ、
草の中に控えめに「ホタル」は姿を現します。
はじめは「あそこで光った。」「こちらで光った。」とキョロキョロしながら光を探していますが、
その数がどんどん増えると一つ一つの光を追いかけることは出来なくなります。
その数がどんどん増えると一つ一つの光を追いかけることは出来なくなります。
もちろん毎年「ホタルの乱舞」に出会えるわけではありません。
しかし、今まで幾度かはたまげるほどの「乱舞」に出くわし、酔いしれることができました。
(おそらくは)何千を超える数のホタルが飛び交う光景は心に染み入り、決して消えることはありません。
清流沿いの土手を歩くうちに「ホタル」が肩にとまったり、合わせた両の手のひらの中にホタルが入って、
指の隙間からその光を覗いたりしたこともありました。
清流沿いの土手を歩くうちに「ホタル」が肩にとまったり、合わせた両の手のひらの中にホタルが入って、
指の隙間からその光を覗いたりしたこともありました。
そんなわけでいつしかこの季節夕空を眺めると、それがたとえ都心のビルの合間に広がる空であっても、
心の中ではそれがホタル飛び交う田舎の夕景と重なるのです。
心の中ではそれがホタル飛び交う田舎の夕景と重なるのです。
今年は都合がつかず「ホタル観賞」は諦めていましたが、週末に実施される「星くずの村」実験学校の
行事で小豆島のホタルに出会えるチャンスが与えられました。
行事で小豆島のホタルに出会えるチャンスが与えられました。
楽しみです。
PS
我が家の「ほたる」観賞で一番のお気に入りの場所は、兵庫県作用町にある秋里川地区でした。
地域の皆さんの並々ならぬ努力の賜物として川に多くのホタルが戻るようになったのだと聞きました。
何度かお訪ねし、その都度「乱舞」でした。
地域の皆さんの並々ならぬ努力の賜物として川に多くのホタルが戻るようになったのだと聞きました。
何度かお訪ねし、その都度「乱舞」でした。
1年でもその時期にしか訪れることのないいわば「一見さん」であるわれわれを、地域の方はたいへん親切に迎え入れてくれたことも好印象でした。
しかし残念ながら何年か前の台風と昨年夏の集中豪雨で、この地区は2度も大水害に見舞われ、村の方々の誇りでもあった「ほたる」はこの先十数年、姿を見せないだろうとも聞いています。
村の方もホタルも早く元気になっていただきたいです。
村の方もホタルも早く元気になっていただきたいです。
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