森山’s Honey Bucket 95
一年に一度、夏の終わりから秋口にかけて、
何だか無性に眺めたくなる風景がある。
生駒山を越える暗峠辺りに広がる田んぼの景色だ。
膨らんだ稲穂が、峠を吹き抜ける涼しい風に揺られる様がいい。
「よし行ってみよう。」
たいていは前夜に思い立ち、あくる朝から生駒山を目指す。
ふだんから体を動かしている人にとってはたやすい山登りなのだろう…
しかし、僕のような身重(?)の体で、大阪側から生駒山(暗峠)をめざすのは
それなりにしんどい。
去年まではもう少し楽に登れたはずなのに、今年は途中休憩の回数が多い。
「う~ん、これではいかん!しっかりせい森山君!」
畔に腰をおろした。
素敵な時間なのに、静かにゆっくり流れている気がした。
いつもは、なだらかな坂道を南生駒駅まで下るのだが、
今回は鳴川から瓢箪山駅に下る道を選んでみることにした。
自分なりの達成感を得、夏休みを終えることができた。
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