JR宝塚線(福知山線)の生瀬駅から武田尾駅に続く廃線跡(武庫川渓谷廃線跡)を家内と歩いた。
昭和61年の複線電化に伴い別に新軌道が開設されたため、従来の軌道が廃線となった。
廃線跡を歩きながら四季の景観を楽しむことができると、近年多くのハイカーが訪れるようになったと聞く。
人の頭ばかり見る散策は避けたかったので、朝早い時刻の電車を選んだ。
途中JR尼崎を過ぎた脱線事故現場付近で、無念のうちに命を亡くした方々のご冥福を祈った。
そういえばたしかあれは4月の半ばだった…。
そういえばたしかあれは4月の半ばだった…。
8時過ぎ生瀬駅着。よく晴れた日曜日の空に感謝しながら、地図とメモを片手に廃線路跡への
進入路を探す。どなたかにホームページで指南いただいた甲斐があり、迷うことなく入り口に到着。
終点武田尾温泉を目指して約7キロのハイキングの始まりとなった。
進入路を探す。どなたかにホームページで指南いただいた甲斐があり、迷うことなく入り口に到着。
終点武田尾温泉を目指して約7キロのハイキングの始まりとなった。
レールこそ撤去されてはいるがコースの殆どに枕木が残り、時折トンネルをくぐり鉄橋を越えることのできるこの廃線跡は、巨岩と清流の武庫川渓谷を縫うように進むたいへん美しくかつ味わい深いところだ。
自然の中にあり、どこか郷愁を感じるこの雰囲気は、一つ東隣の宝塚駅周辺に林立する高層住宅群や山の斜面を限界まで削って造営した戸建て住宅群とはまるで異次元である。
たしかに都会の良さも捨て難いが、時にはこんな場所での深呼吸が必要だ。
たしかに都会の良さも捨て難いが、時にはこんな場所での深呼吸が必要だ。
何度か「千と千尋の神隠し」を思い出した。
コース中、特に印象深かったのはトンネル跡だ。長いものは300m~400mもあろうトンネルに
入りしばらくすると、入口からも出口からも明かりがまったく届かない暗闇になる。懐中電灯の明
かりを頼りに小刻みな歩幅で歩かざるをえない。トンネル内に滴る水の音が小さく反響を生んで
なんとも素敵でかつ恐ろしげな世界であった。
家内は一人早足で前へ前へと歩みを進めている。後で訳を尋ねると、暗くて怖くて貧血を起こし
そうだったから…とか。普段は怖いものなど何もない!といった勢いなのに…。(笑)
入りしばらくすると、入口からも出口からも明かりがまったく届かない暗闇になる。懐中電灯の明
かりを頼りに小刻みな歩幅で歩かざるをえない。トンネル内に滴る水の音が小さく反響を生んで
なんとも素敵でかつ恐ろしげな世界であった。
家内は一人早足で前へ前へと歩みを進めている。後で訳を尋ねると、暗くて怖くて貧血を起こし
そうだったから…とか。普段は怖いものなど何もない!といった勢いなのに…。(笑)
渓谷の山肌のヤマザクラ、沿道のオオシマザクラ、ホトケノザなどの雑草の小さな花々も、ここへ足を運んでよかったと思わせるものだった。
よく歩いたことへのご褒美に…と、武田尾温泉で日帰り入浴1,000円也を奮発。
PR
トラックバック
トラックバックURL: