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2025/01/04 12:59 |
ひるんだら負け
 ひるんだら負け、というのはスポーツや勝負ごとばかりでない。数学でも「自分に解けるはずがな

い」とはじめから思っていたら、解ける問題まで解けなくなる。数学の不得意の生徒は、試験問題を

見たとたんに「これは難しい」と思ってしまうらしい。この瞬間、金縛りにあったごとく本当に解け

なくなる。数学における最高の賞、フィールズ賞を受賞したコーエン教授(アメリカの数学者)は、

毎学期異なる分野の講義をし、学期末にはその分野の論文を著すといわれる天才である。その彼が、

問題をだれかに出されるといつも「これは簡単だ」直ちに言うそうである。無論すぐに解けるとは限ら

ないのだが、まずそう言って自分に気合を入れ、問題に圧倒されないための勇気と楽観をふるい

起こす。ひるむのはもちろん、悲観的であっても脳は全開しないからである。コーエン教授にして

そうなのである。

 「古風堂々数学者」 藤原 正彦 著 新潮文庫
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2010/10/06 18:33 | Comments(0) | TrackBack() | ここは林の道かね?

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