●プラネタリウム
この土曜日プラネタリウムを使った授業のため、
八戸ノ里教室の子どもたちを本部教室へ連れて行った。
プラネタリウムを購入する。
いったいどこからこんな発想がわいてくるのだろう。
天体の運行を生徒がなかなか理解しない。
それを解決する手段として、父が行きついたのがプラネタリウムだった。
教材を作る、教え方を工夫するとかの次元ではなく、
プラネタリウム購入と、誰も思いもしないところに目をつけ、
それを実行してしまうところが常人ではない。
昭和45年、そのプラネタリウムを購入するために、
千葉県にある五島光学という所まで父について行った。
大小さまざまなサイズのドームが立ち並ぶ中、
その中の一つに入り、担当の芝山さんに上映してもらった。
大変美しい星空だった。
プラネタリウム購入には莫大な費用がかかった。
そしてプラネタリウムは本体だけでなく、それを映すドームもいる。
われわれの生活が裕福にならなかったはずである。
いったいどこに取りつけるのだろうと思っていたら
長屋の東の端にある我が家を改装し、
ドームを取り付け、プラネタリウムを設置した。
初めて設置した日、
父は芝山さんと星を映したドームの下で寝た。
場末の町に突如として現れたUFOのごときドームは
長い年月を経て、
一人の男のロマンと共に、
今も子どもたちに宇宙への夢を提供している。
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