遥か彼方の沖合に浮かぶ「弁天島」目指して、海を渡るということは、
もし足がつかないところで足がつったら、もし自分だけが途中でリタイアしたらと
さまざまな不安や葛藤との戦いでもある。
だからこそ泳ぎ切った時の達成感は何物にも代えがたいものがあるし、
周りで応援しているものも共に感動するのだ。
その長く続けてきた遠泳を中止にするかどうかは大きな決断だった。
瀬戸内海にサメが出ると大きく報道されたことが遠泳中止の要因であった。
いつも泳ぐ「古江の浜」は波がほとんどなく、
狭い湾なのでサメのような巨大生物が入ってくることはないのだが、
そんな記事が出た以上は保護者の方の不安を考えると、
やはり実施するのは難しい。
狭い湾なのでサメのような巨大生物が入ってくることはないのだが、
そんな記事が出た以上は保護者の方の不安を考えると、
やはり実施するのは難しい。
そこで遠泳に代わるものをどうするか考えることになったのだが、
遠泳に変わる行事などありはしない。
あれほどのインパクトのある行事はまずない。
遠泳に変わる行事などありはしない。
あれほどのインパクトのある行事はまずない。
そんな議論をしているときに、中学生の頃、
弟と二人で「古江の浜」から向かいの町までボートで行ったことをふと思い出した。
弟と二人で「古江の浜」から向かいの町までボートで行ったことをふと思い出した。
二人で伝馬船やボートに乗って遊んでいる時に、
ボートで「弁天島」まで行ってみようかということになったのである。
「ちょっと遠いな。」「無理ちゃうか。」とためらいはあったのだが、
冒険心の方が不安に勝った。
二人で横に並んで、「弁天島」目指して漕ぎだした。
無事帰って来られるのかという不安は,
途中から心地よさに変わった。
途中から心地よさに変わった。
初め不安定だったボートも、息があって来ると海の上をなめらかに進んでいく。
太陽はじりじりと照りつけていたが、波しぶき交じりの潮風は大変に気持ちがよかった。
ボートは無事「弁天島」に到着。
その後、もう少し向こうまで行こうということで、向かいの町まで行った。
帰ってきて振り返ると遥か彼方に町はあった。
指に豆は出来ていたが、心地よい疲労感と充実感があった。
そのことを話したら、それはいいということで、
41期生から「ボートツーリング」は始まったのである。
普段にない体験をすることで人は成長する。
今年もみんなで爽やかな感動を味わいたいものである。
夏はやっぱりいい。
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