森山’s Honey Bucket 40
夏休み、日没とともに一番星として輝き始めるのは宵の明星こと金星です。
夏休み、日没とともに一番星として輝き始めるのは宵の明星こと金星です。
その明るさは星座を形作るどの1等星よりも格段に明るく、太陽の沈んだ方向(すなわち西の方角)をぼんやり眺めているだけでもすぐにそれと気づくことができます。
次に2番星として存在を告げるのは、天頂やや東よりに輝く織り姫星こと「こと座」のベガでしょうか。
またベガに遅れること半時間ばかり、いよいよ空全体が夜色に包まれる頃、ベガの下方向に「白鳥座」の大きな翼や尾の星デネブが、右下やや離れた場所にひこ星こと「わし座」のアルタイルが、それぞれ姿を現します。ベガ‐デネブ‐アルタイルを結べばご存知「夏の大三角」です。
小豆島など町の光の少ない地域で晴れた夜はベガとアルタイルの間(まさに白鳥の飛び行く方向)に「天の川」を見ることができます。
天の川の流れを南にたどって行くと、我々の銀河系の中心方向の「射手座」、赤色巨星として知られるアンタレスが目を引く「さそり座」を見るけることができます。
一方目を北に転じると、向って左手(真北からすると西より)に大きな「北斗七星」が目をひきます。北斗七星は、全天で60あるといわれる2等星のうち6つもが含まれるたいへん贅沢な星の集まりです。北斗七星がみつかったら、ひしゃくの柄から数えて6番目と7番目の星を結び、それを5倍伸ばしたところにある北極星を確かめましょう。北極星を中心に反時計回りに星が回転するように場所を変えます。これを確認するためには、1・2時間ごとの継続観測が必要です。昔から旅人たちの指針となった北極星は地球からは430光年もの距離があるそうです。ちなみに太陽を430光年先の北極星の場所まで運んでいくと、残念ながら肉眼ではまったく見ることのできない10等星程の星になるそうです。
ペルセウス座の流星群(8月10日過ぎ)頃は流れ星をたくさん見られるチャンスです。
夏休みの夜空素敵です。どうか観測して、心の財産をふやしてください。
PR
トラックバック
トラックバックURL: