森山’s Honey Bucket 26
ぼくが幼稚園に通う前から、我が家にはほぼずっと犬がいる。
ジョン・チェス・シロ・ポニー・チュ・イーヤンそしてリリーと翔。
ジョン・チェス・シロ・ポニー・チュ・イーヤンそしてリリーと翔。
血統書付きのもいたけれど、そのほとんどは雑種。雨の日の道ばたで鳴く捨て犬を父が拾ってきたり、「もらってやっていただけますか?」との看板を見てもらってきたり。リリーと翔だけが現役で他はすでに天国に召されている。でもどの子もわりあい長生きしてくれた。それぞけの犬とはいっぱいの想い出がある。
さて、今いる2匹のうちの1匹リリーは、息子が小学校に上がったばかり娘は幼稚園に通い始めたばかり、といった頃うちにやってきた。森山リリーとなってかれこれ15年ということになる。
「家族そろってローラーブレードをするのだ!」とハッスルした僕が、3人分のローラーブレードと1つのローラースケート(娘には合うサイズがなかった)・子供用だけヘルメットとプロテクターを買って意気揚々久宝寺緑地に行った。
こ一時間練習しているのに家族の誰もが上手く前へ進めない・曲がれない状態で、母さんには「お父さんがすぐ調子に乗って買ってくるからこんな羽目になる…」とブツブツ言われていたそんなとき。
植え込みのところに段ボール箱があって小さな子たちがそれを間近から取り囲んでいるのを発見した。
覗きこむと、生後まだ日の浅い仔犬たち…。特別可愛い一匹は小学校34年生らしい女の子が抱きかかえていた。この女の子が連れて帰るならしかたないなあ…でもうちの家族に加えるならこの仔犬だなあ…などと思っていたら、その女の子は別の犬に取り替えた。
では、とばかり今度は僕が特別可愛いその仔犬を抱き上げ、お○○○○が付いていることを確かめた。(放し飼いも半ば黙認?されていた僕の子ども時代、メス犬はよくお腹を膨らませると聞いていたので、我が家で飼うのはたいていオス犬ということになっていた。)
ローラブレードそっちのけ、仔犬を抱き、興奮して帰宅。犬育てのベテランである父は一目見るなり「この子メスやで…。」。とんだ僕の勘違い、○○と見えたのはお腹の毛がよじれだだけのものだった。
「リリー」 可愛いメスの仔犬は娘が名付け親になった。
あれからいっぱいの時間が流れた…
子どもたちの成長の傍らいつもリリーはよき家族の一員だった。
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