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2024/11/07 02:39 |
出会い
森山’s Honey Bucket 63

近鉄電車の最寄駅まで、チャリンコ最速走行で15分。
たいていは息咳切らしながらのダッシュだったが、 
いくぶん余裕のある朝は、自分で作詞・作曲した曲を口ずさみ、
「なかなかの名曲だ!」と悦に入りながら、ペダルをこいでいた。 
 
そんな高校時代、16歳の僕は、
今なお、「一生の宝を得ることができた」と神に感謝するほどの「友人」に出会った。
 
友人の名は藤井隆。(同姓同名だが、吉本の芸人さんとは別人物だ。)
 
彼は当時から、とびきりの秀才であり努力家であった。
 
ただ秀才であるだけならば、凡人である僕の周りにはたくさんいた。
しかし、彼ほど偉そうぶらず、周りの人間に親切で、面倒見が良く、
かつ、どんなときも変わらぬ自然体でいる人物に、
僕はそれまでの人生でめぐり合ったことがなかった。
 
 
あくる日からテストが始まるというぎりぎりの日に、
わからないところだらけで困り果てた僕は、
「藤井、これ教えてくれへん?」と尋ねた。
ここで言う「これ」が指すのは「この一問」ではなく、「この単元(すべて)」だ。
 
彼は決してNOとは言わず。
「森山!あかんやんけ!」と言いながらも、
「ほんなら説明するで。」と解説を始めてくれる。
 
 
1-Hの教室。
生徒ひとりに先生ひとり。僕の席は中央最前列。
藤井先生は黒板を大きく使い、丁寧な解説で僕のための授業を進めてくれるのだ。
 
彼の説明はたいへんわかりやすく、しっかり聞いていると、
「この単元はこういうことだったのか…」と初めて気づくことができた。
普段僕の不理解をものともせず爆進する数学の先生の説明とは天と地の差があった。
(もちろん悪いのは僕だけれど…)
 
 
僕にとって翌日はテスト。ということは藤井にとっても明日はテスト。
しかし彼は僕を急かすことも、慌てて切上げようともせず、
ずっとずっと付き合ってくれた。
 
いつのまにか、教室の壁が夕日色に染まった。
 
やがてすっかり外が暗くなって、さしもの僕も彼のことが気の毒になってきた。
「ありがとう。めっちゃわかった…」とお礼を言い、二人で教室を後にする。
 
でも幸い?僕は八尾、彼は国分。どちらも近鉄大阪線の同じ電車での帰宅だ。
始発駅からの乗車なので並んで座ることができる。
 
おもむろにカバンから数学のテキスト『オリジナル』を取り出した僕は、
「なあ藤井もうちょっとええか?」性懲りも無く頼んでしまう。
 
「ええで。」やはり彼の返事にNOは無い。
 
揺れる電車の中ですら彼の説明はよくわかる。
 
まもなく八尾駅に差し掛るのに、説明が途中の問題があった。
藤井は「これはやってしまおう。」と八尾駅のホームに一緒に降りてくれた。
 
茶色のペンキが塗られた木製の椅子。
頭の上には裸電球が灯っていた。
 
結局何本かの「国分行き」をやり過ごすほど教えてもらい、
ついに彼が電車に乗り込んだとき、
僕は恋人を見送る女の子のように、彼に手を振り続けた。
そして遠ざかる電車がちっこくなるまで、ホームにいた。
 
「先生」という職業に憧れを持つようになったのは確かにこのときからだ。
 
どんな先生?
藤井先生のように「生徒に付き添う先生」だ。
 
 
 
人生の指針を僕に与えてくれた彼は、
今、医師として日々多くの患者さんの命と向き合っている。
 
「藤井先生にならば命を預けられる…」
そんなふうに言ううちの母親も、今彼の病院の患者の一人だ。
 
「すまんけど藤井、お母ちゃんもよろしく!」
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2011/01/20 00:53 | Comments(0) | TrackBack() | 森山's Honey Bucket
合格のごほうび

合格が決まった皆さんおめでとうございます。

今、まさに、受験目前のみなさん、最後まで頑張って下さい。
ここからは、体調勝負ですよ!

合格祝い・・・そんなものは、言葉だけで十分!

とかっこよく言いたいところですが、
プレゼントする側も案外うれしいものです。
折角のチャンスですから、何かをねだってみてもいいかも??

服、自転車、楽器、音楽プレイヤーや、
最新スマートフォン等、色々、ほしいものは
たくさんあると思いますが、デジタル一眼カメラなんてのはどうでしょうか。


携帯電話にカメラあるやん。1000万画素だし!


よく分かります。
ほとんどのひとにとっては、それで、十分過ぎるほど高機能ですよね。

でも、そんな時代なのに、カメラコーナーには、
相変わらず、カメラ専用機が売られています。しかも、新春には、新製品がたくさん登場します。
中には、レンズと併せて、2kgぐらいする鉄アレイみたいなカメラもあったり。
値段も、高いものはボディーだけで、数万~数十万!?
それでも売っているし、売れているということは、やっぱり、意味があるのです。


ためしに、家電専門店で、試写してみてください。
それで、何か、おぉっっ!と感じるものがあれば、脈アリ。
少々高くても、この際、ねだってみましょう。めったにないチャンスです。
一生の趣味を、若い感性の内から始められるのは相当幸運です!

ふ~んって感じだったら(W)、他のものへGO!
趣味は、強制されるものではないですからね。


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写真は、この冬
星くずの村のバス停から見下ろして撮影した、寒い海です。
某団体の冬のフォトコンテストで、全国から集まった5000作品中
20傑作ということで賞をいただきました。
大変光栄なことです。

僕が、写真に興味を持ったのは、
中学入試合格祝いで偶然頂いたニコンのカメラでした。
些細なことが大きなきっかけや分岐点になるものですよね。

もし、写真撮影に興味がある人は、
勉強の仕方や、予算に合わせた機材選び等、アドバイスしますよ。


2011/01/18 15:50 | Comments(0) | TrackBack() | 【学園 fotologue】 posby:溝端
30年ぶりに会った
●むこう向きのおっとせい その63
 
年末に、30年ぶりになる卒業生から電話をもらった。
卒業後一度も会っていなかったのだが、思い立って連絡をくれたのだ。
 
本好きの、無邪気だった女の子も、人生の荒波を幾たびか乗り越え
今は悩みを持った人たちの心のケアを、ボランティアでしているとのことだった。
 
その彼女が関わっている「とれぶりんか」という団体が、阪神淡路大震災をテーマにした
「おじいちゃんの古時計」という劇を上演するので是非見に来てほしいと、
優待券を送ってくれたので昨日見に行った。
 
会場は尼崎の「ピッコロシアター」中ホール。
小さな会場だが席は満杯。
オカリナの演奏や弾き語りの後、劇の上演が始まった。
 
素人の演劇なのでお世辞にも上手いとは言えないが、一生懸命さと真剣さは伝わってくる。
 
ストーリーは
「地震の起こった後、耳の聞こえない少年竜夫と脳性マヒで車いすの少女明子が、竜夫のおじいちゃんの安否をたずねて、被災間もない神戸にボランティアの旅に出かける。がれきの中でボランティアに取り組む他の障害者や、家族や友人を亡くしながらも他人のために一生懸命な女性に出会うことで、二人は成長していく。」というもの。

代表の中川雄二さんも震災の体験者で、
「ついさっきまで当たり前のようにあった生活が、命が、わずか20秒余りの激震で一変してしまったのです。かけがえのないものを失くしてしまった人々の喪失感、虚無感。未だに口もきけずに打ちのめされたままの人たちがあちらこちらにいました。」
 
中学校の教諭だった中川さんは、教え子の障害者と被災地でボランティアに取り組まれる。
 
「・・・さまざまなドラマがありました。人と人がつながることの大切さ、今一番私たちの社会に求められるもの・・・、その全てがここにあったように思います。」
「何としても風化させてはならない。被災地の痛みを通して、世界中の若い世代をつないでいくことが出来ないものか。私たちがこの芝居を温め続けた想いがここにあります。」
と挨拶された。
 
実際に被災していない私にとって、この人の、また、この劇を演じた人たち、そしてそれを支えている人たちの思いをどこまで感じ取れるか心もとないが、伝えられたメッセージは心に留めておこうと思った。
 
今日で阪神・淡路大地震が起きて16年目になる。
 
「6434人の命が奪われた阪神大震災から、17日でまる16年となる。10万棟を超える建物が全壊した被災地は、震災復興土地区画整理事業が近く完了する見通しとなり、街づくりにひとつの区切りを迎えた。ただ、復興公営住宅の独居の高齢者が全世帯の4割を占めるなど、新たな課題も生じている。 」
 
と新聞には書いてある。
 
記事を見るだけで何か分かったような気になってしまうが、
 
「一人一人には歴史があり、それぞれにかけがえのないものなのです。」
というこの劇のシスター役の人の台詞の通り、こんな記事の裏側には、想像もつかないようなドラマがあることを見落としてはいけないと、この劇を見て改めて感じた。
 
ほんとにいい機会を与えてもらえた。
 
30年ぶりの教え子は面影をたっぷり残したまま、真剣に生きていた。
またこれからも応援していきたいと思う。
 
ではまた。
s-PAP_0627.jpg

2011/01/17 03:36 | Comments(0) | TrackBack() | むこう向きのおっとせい・・・真也のブツブツ
本番前にやっておくこと……後悔先に立たずの考え方から
 今回が三回目のブログ投稿になる森山隆行(ジュニア)君です。よろしくお願いします。今回は、前回書いた文章の続きになる部分を踏まえて書きたいと考えています。
 
 昨日あっ君こと池畑先生が言っておられたように、昨日は小学6年生にとっては私立中学入学試験が、高校3年生にとっては昨日・今日と大学入試センター試験がありました。まずは、受験してきた皆さんには「よく頑張ったね、お疲れ様!!」という言葉をかけてあげたい気持ちで一杯です。
 
 さて…ここからが本題。 今年は受験と関係無かった皆さん、また23月と入試が有るけどまだ実感が無い中学3年の皆さんには、特にしっかり読んでもらいたい、と考えています。
 重要なので最初に言いましょう。大学入試で複数回受験が可能なところを除いて、基本的に、「自分が行きたい学校に入れる試験のチャンスは、“僅かに1度だけ”」。 そう、この機会にミスをしてしまうと、仮にまた受けたいと考えても「1年間待たねばならない」訳です。怖いですが、これは事実です。
これは就職活動においても同じです。数回の試験・面接がある企業だと、一度失敗するとそこで終わりになってしまうのです。それこそ、1回あたり2030分、試験1回で6080分、それだけで合否を決められてしまう……。 
前回就職活動に関する記事を書いた私ですが、7月末(修士論文の作成等も考えて自分で計画していた就活期間)までに企業の内定(採用=合格)を勝ち取ることができず、泣く泣く留年を決断。1年を棒に振り、再度就職に向けての勉強・活動を開始することにしました
 
 
 このように書くと、「本番でミスしたくないよ…()」「どうしたら良いのだ?!…と考えて縮こまってしまう人もいるかもしれませんが、大丈夫です。対策はあります。 その対策とは何か、「前もってしっかりとした準備をしておくこと」です。
 
 では、何を準備しておくのか? 人によって答えは違うかもしれませんが、私が思う準備すべきものは2つ、すなわち1つが「自分が行える最大限の学習」、第2に「合格したいと思う気持ち」、以上の二つと考えています。 ではこの2つがどのように役に立つのか? あくまで入試の場合だと、前者は「本番の方が楽だ」と思える程になるためです。このことは問題の量をこなし、難問にあたっておけば、本番中にする苦労は少しは減るということを意味します。 後者は「勉強中のモチベーション維持本番中の最後の馬鹿力」を発揮するためです。このことは、勉強中は絶対にイヤな気分になると思うけど諦めずにやることや、本番で緊張した時や難問にぶち当たった時に開き直って突き進むことを意味します。
 
自分自身も大学入試の時、特にセンター入試の時と大阪市大の入試試験の時には大いに意識し、成功を収めた経緯もあります。必ずしも、この方法が皆さんにあてはまるとは思いませんが、一度意識してもらい、また入試や人生の節目に向けての意識向上に役立ててもらえると嬉しく思います。 とにもかくにも、本番前の勉強に対して、また本番が終わった後に「後悔をすることがないように取り組む」、このことが大事だと考えます。
 
 
 最後になりますが、自分自身、就職活動の失敗が結果的に「後悔」に結び付く結果となってしまいました。しかしながら、今回のこの後悔が次の成功に変わるように、努力したいと考え、必死で勉強・予習するに至っています。
 
今回言いたいことをこの一言にまとめました。「一度きりしかないチャンス、後悔しないために万全の準備しよう!!」 これから、厳しい試練が待ち構えていると思いますが、皆で頑張って乗り越えていきましょう!!

2011/01/16 17:59 | Comments(0) | TrackBack() | 若い衆の声
迷ったら
ワクワクの土曜日担当、池畑ことあっくんです☆
本日も僕のヒトリゴトにお付き合い下さい♪


今日は大学のセンター試験、そして中学入試の日でしたね。

今年大学受験の学園卒業生、そして特連クラスの6年生の皆が今日まで蓄えてきた力を存分に発揮できた日であったなら嬉しい限りです。


そして、中学3年生はまもなく入試が始まりますね。

「こう在りたい」と願う自分自身の姿に一歩でも近づくことのできるよう、努力を続けてもらいたいと思います。



ところでこの「努力」という言葉。

皆はどんなイメージを持っているのでしょうか?


「できないことを、頑張って多少無理もしてなんとかやろうとする。」


僕にとっての「努力」はそんなイメージでした。

だからあまり好きな言葉ではありませんでした。


ですが、数年前にとある方のお話を聴いて「なるほどなぁ〜」と思ったことがあります。



「努力」というのはできないことを、無理してやることではないんです。

無理をしてもできないものはできない。

そうではなくて自分に出来ること、つまり与えられた課題を真剣にこなすことです。


では自分に出来ること、課題とはなんでしょうか?

それは、「やった方がいいと思いつつ、やろうかどうか迷っていること」です。

やるかどうか迷うことは全て出来ることなんです。

逆に言えば出来ることだから迷うことができるんです。


例えばジュースの自動販売機の前でコーヒーを買うか、紅茶を買うか迷っている人がいるとします。

さて、この人のポケットには120円が入っているでしょうか?

間違いなく入っていますよね。

120円持っていない人は迷うことすらできないからです。


逆に言えば、僕たちは「世界の経済をどうして良くしようか。」と迷うことはありません。

それは僕たちにはどうすることもできないからです。


だから、なりたい自分があるなら迷ったことを全てやってください。


合言葉は、「迷ったらGO!」です。






迷ったらGO!



これは相当に素敵な言葉です。




「勉強しようか、どうしようか。」

迷ったらGO!


「あいさつしようか、どうしようか。」

迷ったらGO!


「掃除しようか、どうしようか。」

迷ったらGO!


迷ったらGO!


迷ったらGO!



まずは21日間、お試し下さい。


2011/01/15 22:35 | Comments(0) | TrackBack() | あっくん(池畑)の大きなヒトリゴト

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