森山’s Honey Bucket 12
先日家内と山に登りました。
奈良県と三重県の県境に位置する高見山。
“関西のマッターホルン”
(何やら浪速のモーツアルト・キダタローっぽいですが…)
とも称せられるだけあって
遠望すると、なかなか格好のよい山です。
標高は1248m。
霧氷とは(『ウィキペディア(Wikipedia)』の解説によれば
「氷点下の環境で、空気中の過冷却水滴もしくは水蒸気が、
樹木その他の地物に衝突して凍結もしくは昇華することでできる、
白色~無色透明の氷層の総称。いわば自然現象としての着氷現象。
(一部省略)」
とあります。
北斜面に風を遮る峰が無いためか、稜線付近に吹き上げる北風は
昨年、たいした冬山対策をせず(実はアイゼンも持たぬまま)、
初チャレンジしたときは、何度も尻餅をつく有り様でした(恥ずかしい)。
ですので、今年はそれなりの装備は用意して臨みました。
「霧氷号」という名のバスが近鉄電車の最寄駅から運行されている
ほどの人気?のスポットだけあって、登山口で準備をする登山者の数は
かなりありました。
これだけお連れがあれば、コースアウトして遭難といった危険は無かろう、
と思われたほどです。
「僕は歳をとっているので、先に出発させていただきますよ…」
とおっしゃる初老の紳士(60代半ば?)がおられました。
「どうぞどうぞ」
とお見送りして程なく我々も出立しましたが、
あっという間に老紳士の橙色のジャケットは小さくなり、見えなくなりました。
その後もたくさんの方々に、「どうぞお先にいってください。」と
道を譲りつつ登山を続けました。
お若い方も確かに多くありましたが、
御歳を召されていることが容易にわかる登山者の多さに驚き、
またその方々と比べ、自分たちの体力の無さが際立ち、
しかし登ってきた甲斐はやはりありました。
頂上へ続く稜線付近のブナの枝々に、今年も霧氷は美しく、
海老の尻尾(えびのしっぽ)もしっかり成長してくれていました。
日帰り温泉につかって揉み解した程度では追いつかない
ももやふくらはぎの筋肉痛があったため、
おばあちゃんからもらったシップ薬をそこかしこに貼りまくりました。
ただシップの香りの奥に確かな達成感・充足感を覚えることができました。
高見山、ぜひどうぞ。
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