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2025/04/20 01:29 |
美味しいもの実験
森山’s Honey Bucket 68
 
 昨日23日は公立前期入試でした。
 
「思っていたよりできたで!」とニコニコ顔の者。
「数学メチャ難しかった…」とショゲ顔の者。
 
「英語長文2題あんなん無理!」と怒り声の横から、
「あれくらいの長文読まれへんかったらあかんで!」と遠慮のない声が重なる。
 
「完璧あきらめた!気持ちを入れ替え明日からは後期入試に向けて頑張る!」と
たいへん潔い者もいる。
 
いずれにせよ、来月3日までの約1週間、彼らは針のむしろに座らされることとなる。
 
 
 
「今日はお疲れさま!みなの頑張りをたたえ、久しぶりに『美味しい物実験』をするぞ!」
 
ということで、昨日は「餃子の皮ピザ」なる素敵な食べ物作り実験で盛り上がった。
 
食材は同じでも各班それぞれにひと工夫を凝らしている。それがいい。
 
幾つかお相伴に預かったが、たいへん美味しかった。
 
 
 このところ受験のプレッシャーに苦しんできただろう彼ら、
たまにはこんな時間もいいですよね…

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2011/02/24 11:11 | Comments(0) | TrackBack() | 森山's Honey Bucket
梅の香り
森山’s Honey Bucket  67
 
 
 私立高校入試が一段落…と思いきや、来週は公立前期入試だ。
私立専願で合格を手にできた者は、我が世の春を迎えているが、
あとに入試を残す者にとっては、なかなか気の休まるときがない。
 来週の前期入試こそ本番と、懸命に取り組んでいる子らもいる。
どうか彼らの夢も叶い、最高の春を迎えて欲しいものだ。
 
 
 暦では春とはいえ、毎日冷える。
何年かぶりに、しかも二度、積雪の体験もした。
 はしゃぐ齢では無いが、家々の屋根が白くなったり、
緑の葉に積もった雪が陽の光に輝いていたり、
誰かさんが作った可愛い雪だるまが公園にちょこんと立っていたり、
そんな場面に出くわすと、なんだか楽しい気分になる。
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 ぼくには、立春過ぎに毎年楽しみにしていることがある。         
我が家に一本植わる「梅」の花の香りをかぐことだ。
 
 長男が生まれた年、市から「記念樹」としてプレゼントしていただいた。
ひ弱な感じだった幹も今や随分太くなり、背も高くなった。
 
 うちの梅は今年、タイミングを計ったように息子の誕生日に咲きはじめ、
雪の日には何輪かが白い帽子をかぶった。
 
 花が少ないときには、こちらから鼻を近づけ、「この香り、この香り…」と幸せ気分を味わっていた。 
が、今日などは随分花も増え、近くを通るだけで香りの方からこちらを包んでくれる。
 なんとも甘い香り…素敵だ。
 
 
 嗅覚が存在を主張をするときと言えば、もっぱら「食」に絡むときだけのぼくではあるが(笑)、
「梅の香り」に安らぎを感ずるといった嗅覚と心の連携は大切にしたい。
 
 
 この風土に住まうことを許された者の特権として、
 
若葉の香り、夏草の香り、夏の磯の香り、カブトムシやクワガタムシの香り、
 
籾がらを焼くにおい、落ち葉の香り、落ち葉焚きのにおい(ついでに焼きイモ)、
 
そして花々の香り…、など季節の香りをかぐことに喜びを感じ続けたい。
 
 
 そして、季節を感ずるための「嗅覚」は、進化のスピードを緩めることのない情報化社会に生きる現代っ子たちにこそ、しっかりと磨き鍛えて欲しいものだと思う。



2011/02/17 00:23 | Comments(0) | TrackBack() | 森山's Honey Bucket
激励会

森山’s Honey Bucket 66877430cb.jpeg

 

 本日の私立高校入試に向けて、

受験生たちのための「激励会」が昨日開かれた。 

 

 
 今年も…

 

 奈緒ちゃん、淳子ちゃん、智香ちゃん、サップ、おのっち、そして慶くんが
交代交代に後輩たちの前に立ち、それぞれの思いや経験を語り聞かせてくれた。

 

 また他校で授業があったため、来てもらうことの出来なかったあっ君とナカジは、

それぞれが子どもたちの心に染み入るような素敵なメッセージをメールで届けてくれた。

 

 

 この「激励会」では毎年のように、幸せな中3生たちだなあ…と感じるのだが、
今年はまた格別だった。

 

 

 ある先輩の先生が、言葉を選びながら中3生を励ますうちに     94ddc7a4.jpeg

涙声になり、ついには号泣?してしまったのだ。

 

 彼が助手になって初めて担当したのはこのクラス。

当時まだあどけなかった子たちが、こんなにも成長したのか…

ひょっとするとそんな感慨があったのかもしれない。

 または、この子たちと一緒に過ごした日々が、

一瞬のうちに彼の頭に去来したのかもしれない。

 

 ご本人は「君たちに十分なことをしてあげることはできなかった。」と

言っておられたが…。

 いいえ、いいえ、あなたがこの子たちに注いでくれた愛情は

とてもとても大きなものでしたよ。

 

 

 この中3生たちが、

 

 若い先生方からの激励を聞きながら、また

 スタッフ皆が綴ったメッセジーカードを読み返しながら、

 

 そして何より、

 今日まで育ててくれたお父さんやお母さんを思いながら、

 

 多くの人たちからの素敵な応援を受けて生きているんだなあ自分は…と、

 感謝の思いを持つことができたとするならば、

 15歳で迎える高校入試もまた、

 それぞれの人生にとってたいせつな節目となるに違いない。 


2011/02/10 01:52 | Comments(0) | TrackBack() | 森山's Honey Bucket
認めてくれた友だち

 森山’s Honey Bucket  65

 

 ひとたび降り始めると瞬く間にそこは銀世界になった。

 

 大阪生まれで大阪育ちの自分にはそれまで雪といえば

運動場の土混じりの茶色の勝った物体だった。が、そこは違った。

 

 

 小学校卒業と同時に移り住んだところは、

地方都市のうんと郊外にあった。

 

 我が家の裏には大きな蓮畑。

蓮畑の向こうは野菜畑。道を挟んで東側には広い田んぼが広がり、

その向こう側に神社の鳥居と社殿があった。

 

 しんしんと降り積もる雪は、

ふと気がつけば、蓮畑・野菜畑・田んぼそしてあぜ道を覆いつくし、

それらの境が見分けられなくなった。

 

 

 松本一茂君の家は蓮畑と野菜畑の少し向こう、うちの家から150メートル程先に建っていた。

 

 

 遮る建物が何もなかったので、僕の家の台所の窓からは

松本君の二階の勉強部屋の明かりを簡単に確認することができた。

 

 

 さて、中1の冬、ようやく140センチを超えた僕。

僕は学年では3番目のチビ。2番目が松本君。 

 大阪から引越したばかりの転入生の僕は、

同じ組で出席番号が近くかつチビだった松本君に真っ先に声を掛け、

友だちになってもらった。

2年と2ヶ月、僕が再び大阪へ戻ることになるまで僕らはずっと友だちだった。

 

 野比のび太そっくりの松本君は、

驚いたことに学年で最も足が速く(後に短距離走でインターハイにも出場したほど)、

しかも成績は常に学年1位だった。

 

 中学1年を終えようとする頃、松本君に歩み寄った僕は

彼に大宣言をした。

 

 「次の(中2の)中間テストで僕はお前に勝ってみせる!」

 

 かなりの勇気を奮い起こしてそう言った。

なぜそんなことを言ったのか理由は思い出せない。

 

 すると松本君は

「おもしろい。やれるものならそうしてみろ。」という意味の返答をにっこり顔でした。

 

 その日から僕は、人生で最も勉強したかもしれないと振り返ることのできる日々を過ごした。

 内容はともかく時間だけは松本よりたくさん勉強する。そう誓った。

もともとうんと賢い松本に勝利するには彼よりたくさんの努力をするべし!

単純明快な作戦だった。

 

 ほぼ毎夜、台所の窓のブラインドを開き、松本の部屋の明かりを確認した。

「むむ…、あいつまだやってる…。」

(実のところその時間に彼は明かりの灯った部屋で勉強をしていたんだかどうかわからない…でもそう思うことにした。)

 だから、テスト直前でもないのにずいぶん深夜まで僕なりに取り組んだ。

 

 笑える話だが、メンソレータムやアンメルツを鼻の下や目の下に塗ったり、サボテンの小さな鉢植えを机に置いたり、つまりそれで居眠り防止をしようと試みた夜もあった。

 

 ちなみに二人の仲はずっと良好だった。

大宣言の後も、わからない数学の問題がでてくると、彼を部屋に訪ねて質問をした。
彼もまた、ちゃんとそれに応じてくれた。

一緒にビートルズのレコードを聴いて歌った。
いっぱい喋った。いっぱい笑った。

彼の部屋にあった『エクソシスト』というオカルト映画のパンフレットを見ながら二人して怖くて震えてこともあった。

 

 ついにその時が来た。中2・1学期の中間テストだ。

 

 健気な?努力のおかげ?で 僕の成績は飛躍的に良くなった。

今でも得点を覚えているほどだ。人生マックスの得点だった。

 

 でも、彼には2点及ばなかった。

 

 「ごめん。やっぱりお前にはかなわんかった…」

 

 素直に謝りに行った。

 

 すると松本は
 

 「お前やるなあ!スゴイわ。おれも負けんように頑張るわ。」とほめてくれた。

 

 それまでの人生で誰にほめてもらったことより嬉しかった。

 

 たいせつな友だちが、無条件で僕を認めてくれている…そんな思いに心が震えた。

 

 

 

 頑張ろう!と自分で思ったときにがんばる。

 

 それでいいんじゃないか。

 

 効率的な方法でもなく、まして他人に誇れる作戦でもなかったとしても、

 

 自分が掲げた「めあて」のために、自分が一所懸命行動する。

 

 それだけのことでいいんじゃないか。

 

 

あの地方に雪が積もっているニュースを見ると、

中学生としてそれなりに輝いていた当時の自分を懐かしく思い出す。 


2011/02/03 05:01 | Comments(0) | TrackBack() | 森山's Honey Bucket
手帳
森山’s Honey  Bucket  64
 
 
 1998年から毎年、手帳に自分の行動の記録を綴ってきた。
綴ると言っても長文を書くことは稀で、
ごく簡単に日々の出来事と予定を記した程度のメモ書きである。
 
 しかしながら…
その時期になすべき仕事を確認するとき。
実験合宿やイベントの参加者数推移を調べるとき。
実験のネタをチェックするとき。
貴重な経験から得た感動を再確認するとき。
…… 
 想いのままに書き込んだ一言の記録が、
時としてたいへん有用で貴重な資料になることもあった。
 
 
 旅先で数えたペルセウス座の流れ星の個数。
ふと立ち寄った居酒屋で出会った美味しい料理。
心も体も芯から温まった田舎の温泉。
そんな記録は、後々役に立つといったものではないけれど、
その時々の情景を思い出させてくれる外付けの記憶装置として働き、
自分をほっこり気分にさせてくれる。
 
 
 そんな宝物(手帳)をごっそり?失ったことがある。
数年前の真夜中。教室下の路上に車を止め、
実験器具の荷降ろしのためほんのわずか車を離れた隙に車上荒らしに遭ったのだ。
車の窓ガラスが木っ端微塵割られ、
財布・携帯・免許証などの入った鞄を盗まれた。
 
 財布も携帯ももちろん悔しかったが、
僕にとってもっとも残念だったのは2003~5年の3冊の手帳だった。
(現役分はポケットにあり助かった。)
犯人にはとってはただのゴミだ。
しかし、僕は3年分の思い出をすべて持ち去られたような腹立たしい気持ちになったものだ。
 
 まあ、ときにはそんなことにも出くわすのだろう。(気持ちの中ではやっと時効成立)
 
 
 ところで、先日確か60年間欠かさず日記をつけている人の投書が新聞に掲載されていた。
60年間だなんて気が遠くなる年月で、僕にはとても真似できないが…
 
 まあ、どれだけ続けられるかは別問題としても、
自分という人間が、人生のある時期に「何に対して一所懸命になっていたのか」が将来に確かめられる、
そんな役割を果すちょこっとした記録が残されていてもよいのではないだろうか?
 

2011/01/27 00:36 | Comments(0) | TrackBack() | 森山's Honey Bucket

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