森山’S Honey Bucket 8
まだ自分の家に風呂がなかった時代、
まだ自分の家に風呂がなかった時代、
一人っ子だったぼくはお母ちゃんと近くの銭湯「神力湯」に通っていました。
(いくつまでお母ちゃんと一緒に女湯に入っていたのかはもう忘れました…)
道中のジーンズショップのショウウインドウの中にいた剥製のワニと
なぜかワニの横にいた水飲み鳥(ガラスコップの水を嘴で吸うことで頭を上げ下げするおもちゃ)が、ぼくのお気に入りでした。
ある冬の日、まだホコホコ湯気の上がる体を並べて家へ帰る道すがら
目の前の空高くに大きくそしてかっこうよくオリオン座が輝いていました。
とても美しかった。
それがオリオン座であること、二つの一等星があること、
その頃ぼくが知っていたそんなことを、おかあちゃんに一生懸命語りかけました。
母が「へえ、あんたよう知ってるなあ。」とほめてくれたことを憶えています。
クリスマスは誕生日とともに、僕が1年でもっともわくわくする日でした。
クリスマスの頃の街の雰囲気がとても好きでした。
布施の商店街はクリスマスの電飾や音楽であふれ、人も溢れていました。
子どもである自分の目にも世の中に「活気」がみなぎっているのがわかりました。
家でお父ちゃんお母ちゃんの仕事が忙しいというので、
「あんたスーパーへお使いに行って、おかず買ってきて。」と頼まれたました。
やはりクリスマスの頃だった気がします。
布施模型へプラモデルを買いに一人で出かけることはあったけれど、
「今夜のおかず」の買い物は初めてででした。
スーパーサカエの店の中をぐるぐるめぐり、悩みに悩んで「鳥のももの照り焼き」を買いました。
機械の中でくるくる回転しているそれが、とても美味しそうだったから。
機械の中でくるくる回転しているそれが、とても美味しそうだったから。
「これはきっとお父ちゃんがよろこぶ!」そう思って決意しました。
今まで食べた経験がなかった「ももの照り焼きの」温かな袋を抱いて、ドキドキしながら帰りました。
「どないしてたん?心配したで!」と言いながら、父母は「僕の買い物」をやっぱり褒めてくれました。
そういえば、我が家にきてくれるサンタさんは毎年決まって紙製の赤い靴にいれてお菓子を届けてくれました。クリスマスの朝に枕元に届けてくれてました。
小学生だった頃に、夢を持ちました。
結婚して子どもができたら、背より高いクリスマスツリーを買って、子どもと一緒に飾り付けをしよう!と。
レコードかけてクリスマス会をするねん、と。
レコードかけてクリスマス会をするねん、と。
むかし夢見たことは、そのほとんどを果たせないままでいるけれど…
おかげさまで、それだけは叶いました。
追伸
このブログのおかげで、今の自分や幼かった頃の自分を振り返らせてもらうチャンスができました。
自己満足(笑)以外何物でもありませんが、今日も幸せな気持ちになれました。
自己満足(笑)以外何物でもありませんが、今日も幸せな気持ちになれました。
ありがとうございます。
メリークリスマス
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森山’S Honey Bucket 7
今日も嬉しいことがありました。
この春に学園を巣立った卒業生が訪ねてきてくれました。
実はいろんな方が入れ替わりによく訪ねてくれます。
勉強をしに来るのです。
中3のときのように、スタッフの誰かが横について丁寧に質問を聞くわけではありません。
いわば、放ったらかしです。
それでも黙々と勉強をして帰ります。
ある子が言ってました。
「ここへ来たら、なんかやろうという気になるねん。」
「去年、この席でめちゃ頑張ったからなあ。」
自習ブースにそれぞれのお気に入りの場所があるようで、
「ここは落ち着く。」とか言いながら、現役だった頃と同じ席に陣取っています。
以前には、こんなこともありました。
とあるお母さんが「子どもが真剣に言いますので…」と、
自習ブースに使っている机・椅子・デスクトップパネルのメーカーや品番を尋ねてこられました。
卒業生が母上に、「あの環境が私をやる気にさせた。」「あの机や椅子が私の部屋に欲しい…」と言ったののだとか…。嘘のような本当のお話です。
「この場所だからできる?この机ならやる気が出せる?」それはおかしな話だと首を傾げる方、
「勉強って本来そんなものではないよ。」と呆れ顔の方、
「姿勢がそもそも甘い!」と腹立ちの方、
それらの方々は、恐らく次のようにもおっしゃるのではないでしょうか?
「本来、学生が勉強し自らを磨く場所は各自の家だ。」
「意味難解な問題に出会ったときも、自らが悩み抜き、調べて通して、それを解決することが、己を成長させるのだ。」
「環境がどうだこうだと言い訳ばかりする者は、責任回避の弱虫でしかない。」と
しかし…しかし…しかし…みなさん
何事も器用にできる人が語る理想の通りに物事が進めば苦労は要りません。
いろいろ失敗だらけで、少しも格好良くものごとを進めることができない君のためにこそ、「ここ」があるのです。
少しずつできるようにするための練習場が「ここ」なのです。
君たちは、希望とそして不安を隠さず、飛び込んできてくれればいいのです。
僕は嬉しいのです。
「ここがぼくにとって頑張れる場所だ。」と言ってくれることが。
「ここはわたしがかつて燃えた場所だ。」と振り返ってくれることが。
そして、卒業した方々が
「ここの先生たちは、よくつきあってくれたなあ」とにっこりしてくれることが。
ぼくたち学園スタッフの仕事は、君たちと一緒に滑走路を走ることです。
君たちが大地を蹴ってまさに飛び立つ離陸の瞬間まで、いっしょに走りたいのです。
そして
空を行く君たちを見上げ、
ときに燃料補給にまた立ち降りてくれることを願うのです。

今日も嬉しいことがありました。
この春に学園を巣立った卒業生が訪ねてきてくれました。
実はいろんな方が入れ替わりによく訪ねてくれます。
勉強をしに来るのです。
中3のときのように、スタッフの誰かが横について丁寧に質問を聞くわけではありません。
いわば、放ったらかしです。
それでも黙々と勉強をして帰ります。
ある子が言ってました。
「ここへ来たら、なんかやろうという気になるねん。」
「去年、この席でめちゃ頑張ったからなあ。」
自習ブースにそれぞれのお気に入りの場所があるようで、
「ここは落ち着く。」とか言いながら、現役だった頃と同じ席に陣取っています。
以前には、こんなこともありました。
とあるお母さんが「子どもが真剣に言いますので…」と、
自習ブースに使っている机・椅子・デスクトップパネルのメーカーや品番を尋ねてこられました。
卒業生が母上に、「あの環境が私をやる気にさせた。」「あの机や椅子が私の部屋に欲しい…」と言ったののだとか…。嘘のような本当のお話です。
「この場所だからできる?この机ならやる気が出せる?」それはおかしな話だと首を傾げる方、
「勉強って本来そんなものではないよ。」と呆れ顔の方、
「姿勢がそもそも甘い!」と腹立ちの方、
それらの方々は、恐らく次のようにもおっしゃるのではないでしょうか?
「本来、学生が勉強し自らを磨く場所は各自の家だ。」
「意味難解な問題に出会ったときも、自らが悩み抜き、調べて通して、それを解決することが、己を成長させるのだ。」
「環境がどうだこうだと言い訳ばかりする者は、責任回避の弱虫でしかない。」と
しかし…しかし…しかし…みなさん
何事も器用にできる人が語る理想の通りに物事が進めば苦労は要りません。
いろいろ失敗だらけで、少しも格好良くものごとを進めることができない君のためにこそ、「ここ」があるのです。
少しずつできるようにするための練習場が「ここ」なのです。
君たちは、希望とそして不安を隠さず、飛び込んできてくれればいいのです。
僕は嬉しいのです。
「ここがぼくにとって頑張れる場所だ。」と言ってくれることが。
「ここはわたしがかつて燃えた場所だ。」と振り返ってくれることが。
そして、卒業した方々が
「ここの先生たちは、よくつきあってくれたなあ」とにっこりしてくれることが。
ぼくたち学園スタッフの仕事は、君たちと一緒に滑走路を走ることです。
君たちが大地を蹴ってまさに飛び立つ離陸の瞬間まで、いっしょに走りたいのです。
そして
空を行く君たちを見上げ、
ときに燃料補給にまた立ち降りてくれることを願うのです。
森山’S Honey Bucket 6
連日中3生の保護者の方との個人懇談が続いている。
一年で最も忙しく、かつ充実した日々かもしれない。
それぞれの中3生が真剣に記した希望校と向き合う。
内申成績や実力偏差値をにらむ。
正しい情報をきっちり伝える。さまざまなデーターの検討も必要だ。
高校に直接お邪魔したり、お電話して相談することも度々だ。
受験は雰囲気では乗り越えられない。
しかしメッセージを伝えるべき相手は可愛い子どもたちだ。
現状分析からは目標校に届いているとは言い難くても、
今置かれている厳しい状況をありのままに伝えるのと同時に、
諦めず立ち向かおうとする「希望の光」のあることをはっきり伝えなくてはいけない。
そんなとき、自分を元気にしてくれる宝物がある。
卒業生たちが刻んでくれた頑張りの記録だ。
10月の五ツ木も、11月の五ツ木もあなたより低い成績だったこの先輩。
1学期の内申がこんなだったこの先輩。
でも坂道をかけ上がり、君の目標校と同じ高校に合格しているよ。
君はどうする?
「目の前いるこの人の人生を励ましたい。」
この仕事の一番のやりがいを感じながら、
今夜も子ども宛のメッセージを綴ろう。
連日中3生の保護者の方との個人懇談が続いている。
一年で最も忙しく、かつ充実した日々かもしれない。
それぞれの中3生が真剣に記した希望校と向き合う。
内申成績や実力偏差値をにらむ。
正しい情報をきっちり伝える。さまざまなデーターの検討も必要だ。
高校に直接お邪魔したり、お電話して相談することも度々だ。
受験は雰囲気では乗り越えられない。
しかしメッセージを伝えるべき相手は可愛い子どもたちだ。
現状分析からは目標校に届いているとは言い難くても、
今置かれている厳しい状況をありのままに伝えるのと同時に、
諦めず立ち向かおうとする「希望の光」のあることをはっきり伝えなくてはいけない。
そんなとき、自分を元気にしてくれる宝物がある。
卒業生たちが刻んでくれた頑張りの記録だ。
10月の五ツ木も、11月の五ツ木もあなたより低い成績だったこの先輩。
1学期の内申がこんなだったこの先輩。
でも坂道をかけ上がり、君の目標校と同じ高校に合格しているよ。
君はどうする?
「目の前いるこの人の人生を励ましたい。」
この仕事の一番のやりがいを感じながら、
今夜も子ども宛のメッセージを綴ろう。
森山’S Honey Bucket 5
11月14日土曜は
11月14日土曜は
佳代さんの結婚式でした
教会のステンドグラス
聖歌隊が歌う賛美歌の透明感
神々しいオルガンの響き
厳かな神父のお話
どれも「いいなあ」と感じました
しかし何より素敵だったのは
バージンロードをゆく花嫁佳代さん
ほんとうに美しかった…
人生最良の時を迎える人の
緊張感をともなった美しさ…
ふと、もう一人の自分に確かめているかの可愛さ
真夏の向日葵が湛える生の喜び
というより
雪解けの大地から顔を出したフキノトウの可憐さ
そんな美しさと上品さを感じさせる花嫁でした
小学生だったころから知る彼女がどうしてこんなに美しくなったのか…
その答えを披露宴の最後にしっかり納得することができました。
花嫁の言葉
「わたしはこのお父さんとお母さんの娘として生まれてきたことを何より感謝します。
お父さん、お母さんありがとう。」
花婿の言葉
「僕は必ず輝いてみせます。そして僕が放つその光で
最愛の人をずっとずっと照らしつづけてみせます。」
お二人の内面からの輝きがこの美しさの根源なのだ、ということを…
飲んだビールの5%くらいの水分が目から垂れ流しになりました
感動をありがとう
末永くお幸せに…
森山’s Honey Bucket 4
超がつくほど素人だけれど写真を撮るのが好きです。
美しいと感動したり
畏怖の念を持って合掌したり
思わず涙が出てしまったり
そんな風景に出会うことがあります。
その多くは
まさにこれを見るためにここへ来たのだ…「待ってました。」というのではなく、
偶然目の前に現れた、「わー。」という出会いです。
「この瞬間の幸せと感激を残しておきたい。」
デジカメなのを良いことにバチバチ撮ってしまいます。
だからなのかも知れません。
またはもっと根本的に
カメラの操作をきっちりと勉強していないことが原因かもしれません。
「え~っ??」「あれ~。」「なんでやねん!」
もっともっと美しい風景をとらえたはずなのに…、
後で見てガッカリしてしまう写真になっていることもしばしばです。
むしろそんなのばっかり、と言った方が当たっています。
でも開き直って…
少々出来損ないの写真でも、
ふとした機会に撮り貯めたものを見返すと、
「あの景色はほんとう美しかったなあ…」
「生きてるあいだにもう一回訪ねてみたいなあ…」
なんて思い、かならず幸せいっぱいになれます。
心の写真館には再入場できるのです。
これからも機会があればバチバチやりま~す。
ちなみにこんなのに感動しました。
(僕にしてはうまくいった部類を集めてみました。本日、大好きな富士山編。