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2025/04/21 10:08 |
今以上
●むこう向きのおっとせい その35

2週間ほどテニスが出来ない。
 
右手の薬指と小指に火傷をしてしまい、ラケットが握れないのだ。
 
テニスをすることは、今の自分にとってはなくてはならないことになっている。
決してそれほどうまいわけではない。というよりなかなか上達しない。
それでも行くたびに刺激があるのでやめられない。
 
 
サーブにはずっと自信がなかった。なかなか安定して入らないのだ。
試合になるともっとひどくなり、またダブるのではとか、
周りの「アラ気の毒に」という空気を感じだすと、ますます体に力が入り、最悪の事態を招く。
 
 
いろいろと本や雑誌を読んで研究し、よし今回はこれでいってみようと練習に臨むのだが、
自分の“イメージ”と“体”は別の行動をする。

 
たまにうまくいっても、ちょっと日があくと元の黙阿弥。
そんな繰り返しで来たのだが、最近ついに目覚めた!(ほんとか
 
サーブが入り始めたのだ。
きっかけは雑誌の付録に着いていたDVDで見た、アマチュアプレイヤーのサーブ。
 
あ、そうか。こんなやり方があるんだと思ってやってみたら、今までになくうまく入るではないか。
スライスも今まで以上によく曲がる。なんともいい気持ち。
 
 
出来ないことが出来るようになることは、いくつになっても本当にうれしいものである。
 
 
やはり何をするにも「今以上によくなりたい。」という思いが大事なんだろうね。
そういう気持ちがあるところに、チャンスは訪れるのだろう。
(「やはり道は険しい」と来週は書いているかもしれないが)
 
 
今週は残った3本指で握って、普段しない両手打ちをしてでも、テニスをしようと思っている。
 
ではまた。
 

(ウインブルドン。睡眠不足の原因です。)
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2010/06/28 14:29 | Comments(0) | TrackBack() | むこう向きのおっとせい・・・真也のブツブツ
素直さは成長の鍵
●向こうむきのおっとせい その34


  (手作り花火)
17日、18日と大阪桐蔭中学1年生の理科実験合宿があった。
 
子どもたちは厳しい受験を乗り越え、入学して2カ月。
新たな環境にも慣れ、友達も出来、希望に満ち溢れている。
 
実験内容は
1化学薬品の面白さと危険性
2カエルの解剖
3金貨・銀貨作り
4花火作り
5LEDを使った光の実験
 
 
私は「化学薬品の面白さと危険性」の実験を担当。
 
アンモニア、塩酸、アルコール、ブタン、水素、酸素、硫酸、塩素酸カリウム、赤リンと
盛りだくさんの薬品を、生徒も交えて演示実験をする。
 
授業の半分はしゃべくりで進んでいくのだが、
精一杯驚き、笑い、わくわく感にあふれと、子どもたちの反応はすこぶるいい。
 
「打てば響く」とはこのことか。
実に真剣に、好奇心いっぱいに一つ一つの実験を受け入れていく。
 
「こんな実験授業ならずっと受けていてもいい」と一人の男の子がつぶやいた。
 
実験を担当するこちらも、本当に気持ち良く授業を進めていくことが出来た。
 
この素直な気持ちを持ち続けて、これからもいろんなことに挑戦していけば、
彼らはきっと大きく成長していくことだろう。
 
来年もまた新たな中1生との出会いが楽しみである。
 
 
さてさて、わが学園生とも、こんな時間をできうる限り多く共有できるように頑張らねば。
道は険しいが。
 
ではまた。


2010/06/21 01:43 | Comments(0) | TrackBack() | むこう向きのおっとせい・・・真也のブツブツ
生きたイカを解剖した

●むこう向きのおっとせい その33
 

昨日、おとついと実験学校時別回があった。
 
今回のメインテーマは「解剖」。
 
小学校低学年は「フナ」の解剖
高学年は「カエル」の解剖
 
今では学校では出来なくなった実習である。
子どもたちは先生の指導をよく受け、大変真剣に取り組んでいた。
 
 
私はその間「イカ」の解剖にチャレンジすることにした。
 
「イカ」には心臓が3つある。
今まで冷凍の「イカ」は何度も解剖してきたが、どうしても新鮮さに欠け、
鰓心臓や心臓がよく分からなかった。
 
これは生きたイカを解剖するしかないなと思っていたところ、
今回そのチャンスに恵まれた。
 
福田港にある売店に取りに行ってもらったイカは、ちゃんと泳いでいた。
子どもたちにもこんなチャンスはないと思い見せに行った。
 
こどもたちは興味津々。
触ると色が変わるところが面白く、何度も触っていた。
ろうとから水を吐いてすばやく動くところは大興奮だった。
 
ちょっと用事を済ませて帰ってきてから、いよいよ解剖だと食堂に行くと、
イカは墨を吐いて弱っていた。
これは早くしないと思ってイカを取り出そうとした瞬間
 
「ビシュ―!」とイカが墨を吐いた。
飛び散った墨で足もTシャツも墨だらけになった。
 
機先をそがれたが、ひるまずに外套膜を切り開いてみると、
鰓心臓も心臓もはっきりと動いていた。
鰓静脈を流れる血液もはっきりと見える。感動の瞬間だった。
 
その後、イカの締め方を前にテレビで見ていたので試してみたが、
イカの心臓は一向に止まることなく動き続けていた。
イカの生命力は凄かった。しばし立ちつくしてしまった。
 
解剖は学問的な満足感もさることながら、
「生命」について考えさせるものがあると改めて思った。
 
 
今回も生徒ともども自分にとっても刺激的な一泊二日だった。
 
 
解散時に、久しぶりにきた実験学校にやって来た子どものお母さんが
「塾の課題をこなせたら行かせると言ってたら、仕上げてしまった。
到底できそうにもない量だと思っていたのでびっくりした。
本当に実験学校が好きなんですね、この子は。」と仰った。
 
 
こんなに実験学校を好きでいてくれている子どもがいる。
頑張らねば。
 
ではまた。
 

2010/06/14 14:17 | Comments(0) | TrackBack() | むこう向きのおっとせい・・・真也のブツブツ
むこう向きのおっとせい その32

●兎の眼

 
 
久方ぶりに灰谷健次郎の「兎の眼」を読み返した。
 
プチリニューアルした八戸ノ里教室の本棚に、子どもたちに読んでもらうのに、
どんな本を置こうかと話したことがきっかけである。
 
兎の眼のあらすじ
 
 
ゴミ焼却場のある町の小学校を舞台に、大学を卒業したばかりの若い女性教師が
直面する出来事や出逢いを通して、こどもたちと共に成長する姿を描いた作品である。
 
 
非常に魅力的な先生や子どもたちがたくさん登場する。
 
 
今回深く感動したのは、登場する小谷先生や足立先生の凄まじいまでの行動力である。
 
 
相手のことを真摯に受け止め、相手のことを心から思いやる事。
 
「弱いもの、力のないものを疎外したら、疎外したものが人間としてだめになる」
 
というメッセージが込められていると改めて思い、考えること、教えられることが多かった。
 

 
「人間が美しくあるためには抵抗の精神を忘れてはならない。」という言葉とともに
 
もっと真剣にやらんかい!と活を入れられた気がした。
 
まだ読んでいない人は、ぜひ一度読んでみて下さい。
 
 
ではまた。

2010/06/07 11:59 | Comments(0) | TrackBack() | むこう向きのおっとせい・・・真也のブツブツ
むこう向きのおっとせい その31

●クマムシを見た
 
今まで授業でたくさんの微生物を見てきたが、先日初めてクマムシという微生物を見た。
 
クマムシとは
身の回りのコケなど,どこにでもいる土壌微生物で,
熊のようにずんぐりした体つきから,クマムシの名がつけられた。

乾燥状態になると,体を丸めて樽のような姿になり,
真空や6000気圧(生物が生きられない環境)にも耐え、乾燥にも強い。
150度の高温、-253度という低温にも耐え、
紫外線の照射にも耐えるというとんでもない虫らしい。
 

これは是非とも見ないといけないと思い、


今回実験学校で小豆島に行ったときに観察に挑戦してみた。

 
村の3か所から苔を集めて水に浸し、スポイトで液を吸い取り、顕微鏡で観察した。
4時間ほど観察にチャレンジ。線虫やワムシはたくさんいるのだが、
残念ながらクマムシには出会えなかった。

 
大阪に帰って小5の子どもたちにその話をしたら、探す気満々だったので、観察することにした。
 
教室近くから採集してきた苔を使って観察開始。
今回もだめだろうと思っていたら、観察を始めてからものの数分で、

「先生、おった!」と子どもが叫んだ。

そんな簡単に見つかるもんかと覗いてみたら、紛れもなくクマムシだった。

 
あれだけ探しても見つからなかったのにとぶつぶつ言ってたら、
見学していたお母さんに
「子どもは純粋だから見つかるのでしょうね。」と笑顔で言われた。

 
それにしても愛らしい生き物である。動きがものすごく可愛い。
どうも病みつきになりそうだ。もっと研究してみたくなった。


顕微鏡観察はやはり楽しい。
 
 
(我が教室にはクマムシのごとく、ちょっとやそっとではくたばりそうにない生徒がいっぱいである。
そんな一人が書いたものです
 )

ではまた。



2010/05/31 02:58 | Comments(0) | TrackBack() | むこう向きのおっとせい・・・真也のブツブツ

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